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「あたしはアンタの味方だよ」

本編4話の別展開を妄想


「今日は特に異常なかったですね」
「ええそうね。毎回こうだといいのだけれど」

学校の後の3人一緒のパトロール。
これが彼女らにとっての日課であり、楽しみの一つでもあった。
ソウルジェムを手にパトロールし、何も異変がなかったときはみんなしてお喋りしながら帰るのだ。
今日は魔女も使い魔もその存在をあらわにすることはなく、まどかとマミは嬉しそうに会話を弾ませていた。
この後はマミの家に寄ってお茶をしたり宿題を一緒にしたりするのだろう。
そんな中、美樹さやかは一人浮かない顔で難しそうに頭を抱えている。

「さやかちゃん、何か考え事?」
「え?ああ、いや別に…」
「…美樹さん、それじゃ悩んでいるって言ってるようなものよ?」
「マミさん」
「何か悩みがあるのなら遠慮なく言ってくれても構わないのよ?鹿目さんも心配しちゃうでしょうし」
「う~ん…じゃあ…大したことじゃないですけど」

さやかは少し戸惑った様子だったが、まどかとマミの気遣いをむげにも出来ない。
とういうかこの二人の穢れ無き視線に耐えられるのは誰もいない気がする。

「…どうやったら戦いでうまく立ち回れるのかな~ってちょっと思ったんですよ。この間の魔女と戦った時もあんまり活躍できなかったし」

先週くらい、さやかたち3人はとある魔女と戦った。
その戦いの中でさやかは思うように力を振るうことが出来ず、マミの足を引っ張ることになった。
同じ新米のまどかにも明らかに劣る動きだったとさやかは思っていた。

「それは…仕方ないわよ。最初からうまく戦える事の方が珍しいんだもの。経験を積めば美樹さんなんてあっという間に私より強くなっちゃうかもよ?」
「またまた~、いくらなんでも持ち上げすぎっすよ」
「でもさやかちゃん、私が初めて戦った時よりよく動けてるもん!大丈夫だよ!」
「ははっ、ありがとう、まどか。…できることなら特訓とかしておきたいんだけど、ね」
「そうなの…ごめんなさいね美樹さん、私が剣を扱えれば教えてあげられるんだけど」
「マミさんが気を使うことじゃ…それにマミさんの身のこなしは十分に参考にしてますから!」

それに魔力を使うとソウルジェムが濁る。
ソウルジェムを癒すグリーフシードがあれば別だが、それがない場合、魔法少女は自分の腕は実戦で磨かなければならない。
そもそもグリーフシードは魔女を倒して手に入れるしかないのだ。
さやかにとって、ベテランのマミと一緒に肩を並べられるだけで幸運だった。まどかにとってもそうだろう。
いつかマミを超える…とまではいかなくとも、肩を並べても恥ずかしくないくらいにはなりたいものだと思っていた。

「あ、それじゃあたし今日は先に帰りますんで」
「え、帰っちゃうの?これからマミさんの家に寄るのに」
「お茶とお菓子も用意してあるけれど…」
「スンマセン。今日はちょっと用事が…どうせだから二人っきりでラブラブしててくださいな!」
「み、美樹さん…」
「さやかちゃん、な、な何言ってるのそんなんじゃ…」
「はいはい仲睦まじいことで~。んじゃ、そういうことで!」

慌てふためくまどかとマミをよそにさやかはさっそうとその場を後にした。
まどかとマミが互いに愛し合ってるだなんてさやかは思っていないが、あの二人はよく波長が合っていると思う。
なんとなくさやかは置いてかれていることが多いし、二人だけの空間を作り上げている気がする。

(さーて、と)

自分の魔法少女としての実力に悩んでいる―まどかとマミにはああ言ったが、まあ嘘ではない。
ただしあの時の溜息の意味はまた別のところにあった。
まどかとマミ、そしてさやか。最近、放課後はこの3人で一緒に行動することが多いが、学校やマミと出会う前は志筑仁美とよく一緒にいる。
中学入る以前からの仲良しでお金持ちのお嬢様である。しかし仁美はその家柄のためか習い事が多く、プライベートで遊ぶ機会は元々少なかったのである。
そしてさやかとまどかはマミと出会い、仁美とはより一層疎遠になってしまっている。さやかが抜けだしたのは仁美と少し話をしたいと思ったからだ。

(仁美って最近になって結構図太くなったからなあ…。あんまり心配はしてなかったけど)

緩やかなウェーブのロングヘアーに見つめるものを優しい気分にさせるタレ目、おっとりとした喋り方や、悪くないスタイル。
一見ほわほわしてるような雰囲気を醸し出している仁美だったが、もらったラブレターは丁寧に断ったりするなど、芯はとても強い。
なのでそうそう心配することもなかったが、今日学校で見た仁美はどこか雰囲気がおかしかったようにさやかには感じられた。
授業中も休憩時間もお昼休みも上の空。目はどこか宙を眺めており、しかし何かに悩んでいる風もなく、むしろ話しかけると嬉しそうに笑顔を見せるのだが、それがまた気味が悪い印象をさやかに与えた。

(確か今日も習い事だったと思うけど…放課後は、いつもならあたしらに絶対一言言ってくるんだけどな)

放課後はどんなに忙しくてもまず三人集まってから解散する。どんなに忙しくても集まり、仁美は駆け足気味に去っていく…と言うのがいつもの光景。
だが今日はそれさえもなかったのだ。想えばその時に止めていればよかった。

(参ったな…もう結構暗いや)

日はほとんど落ちかけていたが、ここまで走り続けているさやかの額には汗がとめどなく流れている。
仕事終わりのサラリーマンや部活帰りの生徒など、今なお多くの人が道を行きかっていた。

「…ん…?」

自分が来ているものと同じあの制服を着た少女が歩いているのが見えた。
それだけならば特に気にもならなかっただろうが、その挙動が明らかにおかしくさやかの目を引いた。
手ぶらで踊るように歩いており、他の歩行者と比べて明らかに雰囲気が浮いている。

「仁美!」

言うが早いか、さやかはその少女の下へと駆け出していた。
彼女が仁美かどうかの確証は分からないでいたが、ほとんど反射的なものであった。
人通りがまだ多く何人かとぶつかりそうになりつつも、その少女に追いつくことができた。

「ひ、仁美…!」
「あら、さやかさん。ごきげんよう~」

女子生徒の正体はやはり仁美だった。
息を切らしているさやかのことなどいざ知らず、自分のペースで受け答えしている。
一見するといつも通りの仁美に見える。

「あ、あんた…こんなとこで何やってんのさ?…習い事は?」
「そんなことよりもさやかさん、わたくしたちと一緒にとてもいいとこに行きませんか?」
「いいとこ…?」
「こんな辛いだけの世界居ても仕方ないと思いません?だからこれから新世界に旅立つんですのよ」
「な、何言ってんの…?」

仁美のいつも通りすぎる笑顔がかえって不気味に感じられた。言っている言葉の意味を勘ぐるとなお、ぞくっとする。
ここは強引にでも連れて帰らないといけないとさやかの直感が告げている。

「疲れてんだよ仁美!アンタは休んでなくちゃ駄目だ!」
「だから…そこに行くんですのよ?」
「なに…?」
「休んで眠って…それで朝起きても現実は変わりますか?そんなことありません。どんなに辛いことを乗り越えたって、また新たな困難が立ちはだかって…
 そんなのってただの苦痛でしょう?だから私たちは旅立つんですのよ~♪旅立ったその先は苦痛も困難もない、誰もが幸せになれる世界…はぁぁぁ、なんて素晴らしいことでしょう!」
「ばっ、馬鹿言ってんじゃないわよ!絶対ろくでもないでしょ!…と、とにかく帰るの!」
「駄目ですわ」

仁美の腕をつかみ力の限り引っ張ろうとした。
さやかの方が仁美より力が強い。引きずってでも家に連れて帰ろうとさやかは考えたのだ。
…が、そのさやかが力いっぱい引っ張っても、仁美の体はビクともしない。逆に仁美に腕をつかまれ、引っ張りまわされ、さやかは思わず引き攣った。

「ッ!?仁美…!」
「ふふっ…何を怯えていますの?さやかさん。さやかさんはいつでも強い方じゃありませんか」
(だ、ダメだ…変身…!!)

あわててSGを取り出そうとするも、そちらの手も仁美に封じられてしまった。
不敵な笑みをした仁美の笑みが目の前に迫り、さやかは怯む。
…と、仁美の首筋。髪の毛に隠れて一瞬しか確認できなかったが、何か模様のものがついているのが見えた。

―…タトゥー?い、いや仁美がそんなものするわけない。…仁美のこの様子…これって……。マミさんが助けたあの女の人とおんなじ…?

「どうかしまして?さやかさん」
「…仁美、痛いから離してんだけど」
「ふふっ…だぁめ、ですわ♪」
「なっ!ちょっ、と……!」
「んっ…」

ほんの一瞬の出来事…仁美の柔らかい唇がさやかの首筋に触れ、痺れがさやかの全身を駆け巡った。
体の力が抜けていき、力が入らなくなっていく。また急激な眠気がさやかを襲っていく。
なんとか踏みこらえていようとするが、押し倒されまいとするのが精いっぱいである。
尤も先ほど見せた仁美の怪力ぶりを考えると、無駄な抵抗にすぎないのだろうが。

「仁美っ…!あ、あたしそんな気はないって…んくっ…」
「あら。でもまどかさんとは毎日お楽しみなんでしょう?」
「い、いやそれはないわ…って、だからやめなさいっつの…!」
「…なぜ我慢なさるのですか?」
「は?」
「恐がる必要はありませんわ。私たちとともに来れば間違いはありませんのよ。さあ力を抜いて、全てを流れにまかせましょう…?」
「…全てを…?そ、そんなこと…!」
「さやかさん、私たちはもう十分頑張ったと思いません?だからもう解放されてもいい頃なんですのよきっと。だから…ね?」
「あ、ああ…そう、なんだ……?」

さっきまで気迫だけは負けてなるものかと意気込んでいたにもかかわらず、ここにきてさやかの意志が急激に削がれていく。
さやか自身、そのことに対して疑問さえ抱く事が出来ず脱力感と睡魔に苛まれていく。
そのままさやかは抗うことなく、仁美の胸の中でぐったりと意識を失っていった。その寝顔はどこか解放感に満ちていた。

…そして、その首筋には、仁美の首筋にあったものと同じ…魔女に魅入られし証の『刻印』がはっきりと刻まれているのだった。



―――――

幼い日のある記憶。魔法少女と言う言葉はとっくに卒業したと思っていた頃である。
昔からさやかとまどか、仁美はいつも3人一緒にいるが、何も産まれた時からの親友ではない。
さやかと仁美はそれこそ正反対の性格の持ち主で、本来は気が合うようなことのない2人だった。
さやかは今より男勝りでクラスの男子と良く喧嘩していたし、仁美も昔からクラスの男子によくモテていた。
そんな最中に起きた一つの事件があった。2人を引き寄せる、とある出来事が。


「志筑はおれがかのじょにするんだ!」
「じ、じああぼくは、よ、よめにする!!」
「えっ、えっ、えっと…」

人気のない校舎裏で仁美を取り合って喧嘩する2人の男子。
前々から男子たちの間で評判があったのだが、ついにそれが爆発してしまった形になった。
当の仁美はただおろおろし、今にも殴り合いに発展しそうな2人を泣きそうな目で見つめている。

「ちょっとあんたら何やってんのさ!」
「さ、さやかさん」
「あんたたち、仁美がこまってるでしょ!」

「んだよ!美樹にはかんけいないだろ!」
「お、おとこおんな!」
「うっさい!仁美、言ってやりなよ!『どっちともつきあいませんわ』ってさ」
「えっ、ええ!?わたくし!?」
「な、なんで美樹さんがわりこんでくるのさ!」

急に振られた仁美は驚き、ほとんど泣いてるのと同じような声を上げた。
男子二人とさやか、3人の視線が一斉に仁美に向けられる。

「そんな…わ、わたくしは…」
「見てりゃわかる!あんたはどっちも好きじゃない!」
「んなっ!?」「うぅ…」
「み、美樹さん…」
「仁美がその2人を振ってなんかされそうになったら、あたしがまもってやる!そんな男はなっから振ってせいかいだ!」
「…!……」

しばらくのあいだ、静寂の中に仁美の嗚咽だけがあった。
数分か数十分か、3人が固唾を飲んで仁美の言葉を待ち、そしてついに放たれた、「ごめんなさい」という一言。
仁美は大声でそれだけ言うと、目から大粒の涙を流しながら泣き崩れてしまった。
男子二人もショックそうだが、仁美の様子を前にするとそれどころではなさそうだ。
ゆっくりとさやかが歩み寄り、震える仁美の肩を抱きしめた。

「わ、わたくし…おふたりを傷つけてしまって…」
「仁美…」


―この時の記憶はよく覚えている。
―今でこそラブレターをもらってもハッキリ断れる仁美だけど、かつては他人からモテることがそもそもコンプレックスになっていた。…なんとも贅沢な話だけど。
―仁美はこの時、あたしの胸でずっと泣いてた。そんで声にならない声でずーっと謝ってた。
―まともに話したのはこの時が初めてだったけれど、優しい子だなって思った。
―この事があってから仁美とはちょこちょこ話すようになってた。

「さやかさん、あの時はありがとうございます」
「まぁた、いいよべつに~。ああいううときはハッキリ言ってやらないと自分が損するだけだしね」
「…でも、あんなにきっぱり言えるなんて、わたくしにはとてもできませんでしたわ…」
「へへっ…もしまたこまったことがあったら言いなよ!あたしはいつでも仁美に味方してあげる!」

―あたしは昔からしょっちゅう男子と取っ組み合いとかしていたから、仁美にちょっとした憧れみたいなのを抱いていたのかもしれない
―その仁美が自分を頼って来てくれるもんだからあたしとしては悪い気はしなかった。なんというか、すごい可愛かった。

「あの、さやかさん」
「なにー?」
「わたくし、まだ自分に自信がないもので…しばらく一緒に居ていただけませんか…?」
「…!任しときなって!このさやかちゃんが、仁美の事をしーっかりと守ってあげるから!何があっても、あたしは―――


――――

「―ッ!!?」

―夢?ここって…?

さやかが目覚めたとき、周りは暗い灰色の景色が広がっている。立ったまま眠っていたらしく、少し体がぐらついてしまった。
薄暗くてよく見えないが、埃っぽさを感じる。遠方から入ってくる少量の光をたよりに、周囲に自分以外の人間が何人かいるのが分かるが、雰囲気がどこかおかしい。

(何さこれ…バケツ?)

一つの部屋の中心にポリバケツが置かれ、周囲の人たちは皆身動き一つせずそれを取り囲んでいる。

(―!まさか…)

部屋にはいくつかの窓があるのだが、それらが全部が締められているうえにガムテープで厳重に封じられている。
それに耳を澄ませてみると、みんながみんなぶつぶつと何かを呟いているのが分かる。

(新しい世界…生まれ変わり…!?あのバケツって…!)

うち一人がそのバケツにふらふら近づいていく。
両手には違う種類の洗剤を手にしている。
ゆるやかウェーブの髪型と、うちの学校と同じ制服…。

「仁美!」

さやかは弾かれたように駆け出し、バケツを力の限り蹴飛ばした。
がらんという音とともにバケツが部屋の中を激しく跳ね回る。

続けてさやかはSGを取り出し、魔法少女へと変身した。そのままガムテープで密封された窓ガラスを思い切り蹴り抜いた。
ガシャンと言う鋭い音が響き、空間が解放される。

「仁美、しっかりしなさい!」
「さやかさん…なぜ邪魔をするのですか…?あなたはなぜそうまで頑張って…」
「あたしたち中学生でしょうが!今頑張らないでどうすんの!」

魔法少女になったことで仁美の力に対抗できるようになった。が、周りには操られているであろう人々が大勢居り、こちらににじり寄ってきている。
使い魔ならまとめて蹴散らせるのだが、そうもいかない。

「こいつら…!」
「さやかさん、あなたはみんなの希望を壊してしまったんですよ!」
「希望!?」

仁美がさやかの腕にしがみつき、動きを封じてくる。ここについてくる前と比べて表情に明らかに変化が起きている。
眉間にしわが寄り、怒りこもった表情でさやかを睨みつけてきており、完全に正気を失っているようだ。

「く…!仁美、いざって時にはあんただけでも連れて帰るわよ!」
「お断りします!さやかさん、どうしても帰るのであれば一人でおかえりなさい!」
「…!…そういうわけにはいかないよ!」

仁美の体を抱き寄せ、構える。
マミなら全員を助けられるのだろうが、新米魔法少女のさやかにそこまでの技量はない。それはさやか自身がよく分かっていた。
が、仁美だけを助けて他の人を簡単に見捨てるような決断も下せられない。
判断を決めかねていた時、突如それは起こった。さやかと仁美、二人の足元がひび割れ砕けたのだ。

「うわっ!?」
「な、なんですの!?」

突如足場が崩れ落ちる。2人の足元に広がっていたのは、今まで何度か見たことのある禍々しい色をした空間であった。

「魔女の結界!?」
「きゃあああああああああああ!」

重力とはまた違う、不可思議な力に引っ張られ落ちていく。
体の自由が失われ、さやかと仁美の体が無理矢理引き離されてしまった。

「なっ…!待てこら仁美!」

さやかの声は仁美には届いていないようだ。
とっさに魔法で自分の身体能力をさらに底上げし、流されていく仁美の体へと手を伸ばす。

「!」

気味の悪い片翼の天使のような生物…或いは物体が4体ほど突如出現し、さやかの周囲を取り囲んでいた。
舌打ちをしつつ剣を取り出し、さやかは目の前の一体をためらいなく斬り捨てる。
十中八九、この結界を張った魔女の使い魔だろう。なら遠慮することはない。…が、今はもっと優先することがある。
仁美が流された方向を見やると、すでに相当遠いところまで流されてしまっている。
さやかは周囲の使い魔たちに視線を戻し、完全に戦闘モードへと頭を切り替えた。こいつらを撃破してから仁美のとこに向かうのが早いと判断したのだ。

「邪魔するなァー!」

払う剣で一体を薙ぎ払う体。を捻ってから背後のもう一体を袈裟斬りで裂く。
残り一匹は戦況の不利を察したかさやかに背を向けて逃げていく。
逃がすまいと手にしていた剣をナイフ投げのようにまっすぐ投げ、使い魔の背中に見事剣を突き立てた。

「はぁ…はぁ…!」

息を切らしつつ再び仁美の方を見やる。まだ宙をふわふわ漂っていている。さやか自身も地に足のつかない感覚があり、どうにも落ち着かない。
とにかく、また使い魔が現れないうちに仁美の安全は確保しておきたい。…そう思った矢先、さやかたちのいる空間に再び変化が起こり始める。

「何…テレビ…?」

使い魔と入れ替わるようにして巨大なスクリーンのようなものがいくつも展開していく。
そしてそこにはさやかと仁美…また、まどかや上条恭介など、2人に所縁のある人物も姿映し出された。
それはかつて2人が過ごしてきた記憶。先ほど見た夢の映像も、より鮮明に映し出されている。
スクリーンは同じシーンを何度か繰り返し、いくらか時を進めてまた繰り返す。まるでそれ自体が意志を持っているようにも見える。
さやかはなんとなく嫌な印象を感じていた。

(こいつ…何か探してる…?)

やがてとあるシーンに狙いを定めたのか、特定のそのシーンを結界中の空間に張り巡らせた。
…さやかが思いを寄せている上条恭介が交通事故にあった後で初めて彼と会った時の記憶だった。

「!てやぁ!」

考えるよりも早くさやかは剣を振るう。
ここに居るということは魔女か使い魔の仕業だろう。ならわざわざ相手のペースに乗る必要はないのだ。
さやかは両手に剣を握り、二刀流のスタイルを取る。

(惑わされるもんか…!)

見せ付けられた映像は相手のトラウマを抉るものだとさやかは直感的に判断した。
また、恭介が事故に遭ったという件は確かに嫌な思い出の一つであるが、さやかの願いで彼の怪我は完治している。今のさやかのウィークポイントにはなりえない。
さやかは片っ端からスクリーンに剣を突き立て、薙ぎ払うが、全く手ごたえがない。
本体がどこかに居るのだろうか。

「えっ…!?」

それまではスクリーンに映し出されたのはさやかが体験してきた、過去の記憶だったが、ふとスクリーンに映し出されてきたのは自分の知らない場面だった。
一人称視点で事故に遭う前の恭介と話をしているシーン、プレゼントかなにかを渡して会話を弾ませているようだが、さやか自身には身に覚えがない。
立て続けにシーンが変わり、次にはさやかと恭介の2人が映し出された。正確には二人のやり取りを遠くから見ている『誰か』の視点だ。

「………これは」

さやかの記憶にはない、とすると、心当たりが一つある。
この空間にはもう一人、仁美も居る。もしやこの記憶の映像は仁美のものなのだろうか。

(仁美のトラウマ、嫌な思い出…?)

やがてスクリーンは執拗にさやかと恭介の二人を映し出すようになり、さやかに見せ付けるようにして映像が周囲を回る。
仁美は気を失っているのか、宙にふわふわ浮いたまま反応を示さない。この映像を直接見ていないのは救いかもしれない。
しかしさやかの頭の中は怒りで満ちていた。

「やめろぉぉぉぉ!!」

その怒りは自分の為か仁美の為か。
それさえ分からずにさやかは、巨大なスクリーンに力いっぱい剣を振り下ろすが、どんなに力を込めても刃は空を切るだけだ。
自分の周囲の幻影スクリーンはみるみる消えていくが、その度に別の場所に入れ違うように現れる。

(…あいつら、仁美の周囲に…!)

さやかは宙を蹴り、仁美の周りへ新たに展開したスクリーンに攻撃を繰り出した。が、これもハズレ。
幻の数は多く、このまま暴れているだけでは魔力を消耗していくだけだ。とりあえず仁美の隣につき、彼女に怪我がないことを確認した。
目立った外傷はないが、気絶しており、苦しそうにうなされている様子だ。あまり悠長にしてられないことを突き付けられ、さやかは奥歯を噛みしめる。

「この映像を出してるやつがどこかに居る…一体…!」

これだけの仕掛けを展開できる敵…。さやかはこの相手が魔女だと信じ切っていた。

今映し出されている、仁美のものと思わしき記憶と、それが示す意味をさやかは考えたくなかった。
さやかは恭介とはずっと幼馴染で、ひそかな想いを寄せている。
そこに現れた、魔女が映し出す仁美の苦い記憶…。それがさやかと恭介、或いは2人の軌跡。
さやかはそれ以上考えることを拒絶した。体を動かしてそれを誤魔化しているのだ。

「はぁぁぁぁぁぁっ!」

また一つ、スクリーンの幻影を斬り裂く。剣に込めた力が空しく空回る…が、その幻影が消え去った向こう側、他のスクリーンとは雰囲気が異なる、ブラウン管の型をしたものが視界に入ってきた。

「あいつ…!」

片手に一本、剣を取り出し、そのブラウン管に向けて投げ放つ。避ける素振りも見せなかった他の幻影と違い、ブラウン管はふらふらと飛び回りながらさやかの剣を回避行動をとっているように見えた。
直撃こそしなかったものの、衝撃によりバランスを崩したブラウン管を見て、さやかはほくそ笑む。

「見つけた!」

間違いなくこいつが本体だ。
これを倒してしまえばこの嫌な映像も見ないで済む。

ブラウン管はさやかの殺気に気付いたのか、片翼の使い魔を周囲に展開させさやかを警戒しているようだ。
さやかは埃を払うかのごとく使い魔を蹴散らしていく。最後の一匹を引き裂いたところでブラウン管が逃げ出そうとしているのが見えた。
逃がすまいとブラウン管に向けて4本の剣を展開させ一斉に放つと、再びよろよろと漂り、避けようとしている。
だが見た目通り大したスピードはなく、1本は掠め、体制が崩れたところに1本が直撃した。そのブラウン管は壊れたテレビのように煙を挙げ、落ちていく。
さやかはブラウン管に飛び掛かり、足蹴に踏みつけながら地面に叩きつけた。

「へへっ、やっと捕まえたよ、悪趣味な奴…もう逃がさない…!」

バチバチと火花を光らせながら砂嵐が映るだけで、もはや記憶を映さなくなったブラウン管。こうなってしまってはあの幻術は使えないだろう。
さやかは剣の柄を握りしめ、ゆっくりと上段の構えをとる。そのままブラウン管に振り下ろし、忌々しい魔女を退治して終わり…そのつもりだった。

「ッ―――!」

砂嵐が切り替わり、さやかの表情が一瞬にして引きつる。
さやかと仁美、2人が映った写真。いつだったかまどかに撮ってもらったものを眺めていた事のある、これは確かにさやかの記憶。
2人は笑顔でブラウン管の中に居るが、先ほどさやかの放った一撃によってヒビが入っており、その絵図はまるでさやかと仁美の仲が引き裂かれたかのようで…。
だがこれが反ってさやかを激昂させることになった。さやかは目を見開き、怒りの限りを込めて叫ぶ。

「やめろって…言ってんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

怒声と共に真っ二つになったブラウン管。
写真の映像は既になく、黒髪でツインテールをした少女らしき人物がブラウン管の中に表れ、そして消えた。
さやかの記憶にはない人物。仁美の知り合いか、もしくはあの魔女の正体か。
いずれにせよさやかにとっては興味がない。また、目の前に転がるグリーフシードもさやかに勝利を教えているが、さやかの問題はそこではなかったのだ。

「仁美…」

ぽつりとつぶやくと、さやかは仁美のもとへ飛び、抱きかかえて地上に降り立った。
目に悪い魔女の結界も次第に薄れていき、ここになってさやかはようやく戦いの終わりを実感し、変身を解くのだった。




時はおそらく深夜。遠くに見える町の光はまだ消えないが、廃墟の一室までは照らしてくれない。
仁美はまだ気が付いておらず、さやかの膝枕ですやすやと寝息を立てている。
あの時首筋に見えた『魔女の口づけ』は、もう見当たらない

「………幸せそうに寝てるなあ」

―男子にモテるのもよく分かるよ。素直にかわいいもん…
―…もし…仁美が恭介の事を好きなら…。………。

それ以上は考えられない。少女漫画とかで物語を盛り上げる三角関係と言うのも、いざ直面してみるととても笑えない。
眠っている仁美に対し、さやかは静かに語りかける。

「どっちかしか選べないのかな…。どっちの思いも大事にしたいって考えるのって、わがままかな…?
あたしは恭介のことが好きなんだ。幼馴染の腐れ縁だけどさ、気が付いたらアイツの事ばっかり考えてて…。
自分の気持ちに気が付くのにはちょっと時間がかかっちゃったけどさ…怪我をしてすごく落ち込んだ恭介の事、見てらんなかった。
ずっとそばにいて、苦しさも楽しさも、不幸も幸福も、一緒に感じていきたいって。
でも仁美のことだって大切に思っている。仁美も仁美で昔からの付き合いでさ。あの時、仁美があたしの事頼りにしてくれて嬉しかった。
あたしの中では凄い舞い上がっちゃってさー。お姫様を守る騎士になった気分だったよ。
あたしがやんちゃやって怪我した時真っ先に心配してくれて。ただの擦り傷で泣きそうになっちゃったりさ」

何を語りかけているんだろう、とさやかは自嘲する。
言葉に出さないと押しつぶされてしまいそうな気がしたのだ。
軽くため息を吐きながら仁美の頬を軽く撫でると、張りのある肌が手に心地よく吸い付く。

「まどかと仁美と恭介と…んであたしが居て、ずっと4人で仲良くやっていくと思ってたんだけどなあ。魔法少女になって、状況がここまで変わっちゃうんだもんなあ」


「悠長にしてていいのかしら?」
「…!?」

先ほどまで何の気配も感じなかったのだが、突如さやかの前にとある人物が現れる。さやかにとってあまり歓迎できる人物ではない。
安心しきっていたさやかの体が今一度強張る。

「暁美ほむら…!」

黒髪ロングヘアーをなびかせながらコツコツと歩み寄ってくる、漆黒の魔法少女。
数日間にさやか達のクラスへ突如転校してきたのだが、さやかが挨拶してもまともに取り合おうとせず、あまつさえ何もかもを知ったように高圧的な態度を取る彼女が、さやかは嫌いだった。
まどかはなんとかして仲良くなろうと思っているようだが、さやかは向こうが折れない限り出来る気がしない。
そもそもその気のない相手と仲良くできるわけがないのだ。

「なぜ志筑仁美を助けたの?美樹さやか」
「な、なんだって…?」
「さっきの魔女が映した映像の意味、あなたには分かるのでしょう?その子を見捨てておけば、彼を取られることもないのに」
「お前!」
「なんだったら…」

ほむらはどこから取り出したかオートマチックの拳銃を取り出し、眠っている仁美にその銃口を向けた。
さやかは慌てて仁美の体にかぶさり、自分の体を盾にする。

「何をする気!?」
「…なんだったら、あなたに代わって私が消してあげるわ。あなたにとって邪魔なその子をね」
「なっ…!?アンタって……本当に馬鹿なんじゃないの…!!」
「どきなさい。あなたの為なのよ?これは」
「冗談でも言うなそんなこと!」
「そう。……なら、あなたが代わりに死んでくれるのかしら?私はどっちでもいいのよ」
「なんでそうなる…!」

ほむらは銃口の先を仁美からさやかへとゆっくり向けた。表情一つ変えない不気味さ。
その気になったら本当に撃たれるだろう。

(こいつなんなのよ…!?正気…?)

さやかの為だとか言いながら、次の瞬間にはこちらに銃を向ける。
『あなたの為』など、本音でないことだけが確かだ。『どちらが死んでもいい』と言うのがほむらの本心だろう。

(…こいつ、あたしとあの魔女が戦ってるところを見てたんだ…!そうでなきゃあの魔女が映した映像なんか知ってるわけない!許せない…こいつだけは…!)

だが状況は絶望的だ。ほぼ零距離から銃を突き付けられ、変身していない状態。ソウルジェムを取り出す前に撃たれるのがオチだ。
また、たとえ変身した状態でも、さやかは自分一人ではまだほむらに敵わないことはさやか自身がよく知っている。
ほむらの魔法の性質が分かれば、まだ何とかできる自信はあるのだが。

「さようなら…美樹さやか…」
「…!」

どうしようも出来ない。覚悟を決める暇与えられず、さやかはただ反射的に目をつぶった。
パンという乾いた音がする。魔女の攻撃を食らった時のような痛みはない。死というのはこんなものなのだろうか。

―…なんか…鼻がこそばゆい。なんだこれ…ていうか、なんか余裕だなあたし…もしかして、まだ生きてる?

さやかはゆっくり恐る恐ると目を開くと、鼻っ先になにかが触れているのが分かった。
真っ赤なひらひら。少しざらざらとした感触。
少し顔を離して見ると、ほむらが突き付けていた銃の口から真っ赤な花弁の造花が伸びていたのだった。

「………………。……は?」
「おもちゃよ」
「は?…は?……はあぁぁ!?」
「驚き過ぎよ。志筑仁美が起きるわ」
「やかましいっつの、意味が分からない!馬鹿だ!アンタはホント馬鹿だ!!」

仁美が眠っていることも忘れ、さやかはほむらに怒鳴り散らした。
気負った自分の方がまるで馬鹿みたいで、まだ若干混乱状態にある。

「んっ…うっ、ん…」

さやかの腕の中で眠っている仁美が今にも目覚めそうだ。
聞きようによってはどことなく色っぽい。

「…せいぜい頑張るのね、美樹さやか」
「え?ちょっと…」

ほんの一瞬だけほむらから視線を外して、気が付いてみたら彼女の姿はどこにもなかった。
これも魔法の一種なのだろうか。超スピードとはまた違う、それこそ時間をすっ飛ばしているような感じだ。

「あいつ…私を激励に来た?…いや、そうとは思えないけどね」

だが今はほむらが去り際に残した言葉を頂いておこうとさやかは思った。
彼女に言われずとも、最初からそのつもりだったのだから。

「んっ…。さやか…さん?」
「おはよ仁美。大丈夫?」
「え?ええ…でもわたくし、何故こんなところに居るのでしょう…?」
「…さ、さあ?」

魔女に操られていた…だなんて言ったって信じてもらえるとも思えない。
それにここでそれを言ってしまって、仁美を魔法少女の戦いにこれ以上引き込むも気が引ける。
もっと平和的な魔法少女モノならぜひ誘ものだが。

苦い作り笑顔で誤魔化しにもならない誤魔化をする。
どうしたものかと頬を掻いていると、仁美が自分の肩を抱きしめてふるふると震えだした。

「ひ、仁美?」
「…あの、わたくし、さやかさんに何か粗相を…?」
「どうしたの仁美、しっかり!」
「怖い…わたくしなんであんなことを…!」

―マミさんが以前に。助けた人と同じだ…自分がしようとしたこと覚えてる?

震える仁美の肩を抱く。頭を撫でながら背中に手をまわし、しっかりと体を抱き締めても、仁美の体は嗚咽の度に跳ねてしまう。
さやかはなんとか落ち着かせようと、耳元で「大丈夫」と何度もつぶやいた。
確かずっと昔もこんなことをていた記憶がある。会ったばかりの仁美は本当にすぐ泣いてしまうような子だった。
自分の意志をちゃんと持つようになって色々と強くなったように見えたが、今はその昔の仁美に戻ってしまってるようだった。
訳も分からないうちに自殺するところだったのだから無理ないだろう。

「さやかさんっ…わたし…わたし…!」
「大丈夫だって、あたしが居るから…!」
「うっ、ううぅ……」

何時くらいまでこうしていただろう。もしかしたらもう朝に近いかもしれない。もしそうならこの後の学校の授業は地獄と化すだろう。
ただその甲斐あって仁美はすっかり落ち着きを取り戻し、さやかの腕の中で静かに抱かれていた。

「ほれ、落ち着いた?」
「はい…ありがとうございます」
「そりゃ良かった…」
「さやかさんにこうやって抱かれるの、久しぶりな気がしますわ」
「仁美泣き虫だったもんねー」
「…わたくし、いつもさやかさんに助けられてばかりで…なんだか申し訳ありません」
「あたしは頼ってくれても構わないよ。むしろ嬉しいくらいかな」

それは本心から出た言葉であって、仁美をおちょくったり、また変に元気付けようとしたわけでもない。
仁美はそうは思わなかったのか、浮かない表情のままだ。

「でもそれでは…」
「……仁美、何か悩み事とかあるの?」
「えっ…?…どうして…?」

仁美の様子が明らかに変わり、あの魔女の映し出した映像がまたさやかの脳裏に映る。

「あるの?」
「……。無いと言えば…嘘、になりますわ」
「あたしに話せる?」
「……………」

仁美は気まずそうに口を瞑っている。いよいよもって自分の中の仮説が真実味を帯びてきたように思えていた。

「…もし、話せるときになったら、言ってくれたらいいから」
「さやかさん…?」
「前にも言った覚えがあるけど…覚えてる?」
「たくさんありすぎて見当がつきませんわ」
「そりゃそうだ」
「何なんですの?」
「何があっても、あたしはアンタの味方だよ……ってさ」
「あ……ありました…っけ?す、すみません、覚えてなくて」
「いやあ、正直あたしも忘れてたんだけどさ。唐突に思い出した。…や、ともかくさ…そういう事だから」
「…。……は、い」

仁美は歯切れが悪そうに返事をする。正直なところ、仁美に真正面から打ち明けられていたらまともに答えられていたか怪しい。
それはさやかにとってはありがたいことだ。お互いの勝負条件は同じということである。
だが仁美はいつしか自分に対して宣戦布告してくるだろう。かつて自分の気持ちに素直になれと言ったのはさやか自身なのだから。

―そん時はあたしも気持ちの整理つけとかないとなあ…。仁美結構強かになったし。…時間の問題だよねぇ

「あの、さやかさん?ちょっと…く、苦しいのですけど」
「遠慮するな!今日は仁美があたしの嫁だ!」
「じ、重婚ですわ…しかも女性同士なんて…まどかさんが許しませんわ!」
「ははっ!初な奴よのぉ。浮気は甲斐性って言うじゃん?」

イマイチ冗談が通じない仁美だがまたそこが可愛い。いや、あるいはこれも仁美の接し方なのかもしれない。
願わくば、『その時』がやってきても、こういうやり取りができるといい。さやかは心から思った。

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こなゆきガンタンク

Author:こなゆきガンタンク
らき☆すた大好き。高良みゆきは俺の嫁だが、こなた×みゆきの百合も好き。広橋涼のこなたをはじめ、らき☆すた初代声優を応援している。らき☆すた以外ではガンダム。種厨のシン厨、でもTVシリーズは大体網羅してるよ! ニコニコで動画を作ったりSSを書いたりもする。
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